木工の現場

アナログ木工の日々

やっぱり梁はえらいのだ。



キッチンのリフォームで伺ったお宅。
古民家再生で、見事に蘇っていました。
玄関の中に入って目に飛び込んできたのは、
圧倒的な力強さを持つ、黒光りした梁でした。
太さ2尺はあろうかと思われる巨梁が複雑に組まれ、この家を支えているのだ。
チョウナの削り痕がキラキラと光って、大工の息遣いまでも感じられる。
それは、彫刻という芸術である。
今では、いろいろな素材・工法があり、その中から選択される。
しかし当時の大工は、当たり前のことを淡々と愚直にやっただけなのだろう。